私は2019年に7ヶ月間職業能力開発促進センター(通称ポリテクセンター、以下「ポリテク」)のITエンジニアを目指すコースに通っていました。ポリテク修了後にIT企業に就職しましたがどのような仕事をしたのか記事を書いていきます。
就職前のIT企業のイメージ
私がポリテクに通うことになったきっかけは【体験談】職業能力開発促進センター(ポリテクセンター)の選考を受けに行くで記載しましたが、私はIT業界がどんなものなのか全く知らない状態でポリテクにはいりました。
一般的なIT企業のイメージは「ブラック」「きつい」「長時間労働」というイメージがあるそうです。私が友達に「SEになろうと思う。」と思うと伝えると「ブラックなところに行こうとしてるなあ。」言われました。
のちに精神疾患を患う人にはSEが多いという情報をききましたが、当時の私はなにも知らず「え?ブラックなの?」と驚いたのを覚えています。
IT企業で働く
ポリテク修了後に私は企業に就職しました。IT企業で働く会社に就職しましたが、実態は派遣会社といっても間違いないと思います。「IT業界は建設業界と似ている。」ということを聞いたことがあります。IT業界は下請け構造と言われていて、私は三次請けの案件に関わっていました。
働いてみた感想
いままで2つの現場に行きました。
初めての現場はあるプロジェクトの三次請けの案件でした。自社の営業担当の方に「自社の名刺とか出さなくていいから」と言われたとき意味がわかりませんでした。仕事をしているときに「〇〇会社(元請けの会社名)の□□さん」と言われたとき、IT企業の下請け構造があるから自社の名刺は出さなくていいと言われたんだなと理解しました。
このプロジェクトは私にとってなかなか大変でした。「簡単なデータ入力作業」と聞いていましたが、入場してからほとんど情報が入ってこない。しかし、期限は決まっている。期限が迫ってきて実際に任された仕事は簡単な作業というものではありませんでした。
しかし、時間外の労働はしないように言われていたので長時間労働ということはありませんでした。
2つ目の現場はシステムの保守運用の仕事でした。
所属していた部署の仕事内容はざっくりいうと「システムのトラブルが発生した際の対応」や「システムに改修、テストを実施して、リリース」というものでした。
私はIT未経験だったのでIT業界初心者がよく任される「テスト要員」として働いていました。具体的な仕事の内容は自分でテストの内容を考えて、レビューを実施、テストを実際に実施するというものでした。
現場の人は5年間以上その現場で働いている方で40代〜50代の方が多いようでした。新しく入ってきたIT未経験の人間にわからないことを丁寧に教えてくれる優しい現場でした。ときには知識や経験不足から「そんなところから説明しないといけないんだね。」と少し呆れられたり、「もっと勉強しないと行けないね」と怒られたこともありました。
そんな現場で一生懸命頑張ってをしたおかげで、私も少しずつではあるのですがITに関する仕事をする上での知識がつき、現場の人間と打ち解けることができました。
余談
個人的にはIT企業に勤めたことは非常に貴重な体験です。分からないことを丁寧に教えてくれる人やどのような意識で仕事をしているのかを教えてくれる人との出会いは大きな財産だったと思っています。
職業訓練校で学んだことも大変役に立っています。
職業訓練校で学んだことだけで十分かというと決してそうではありません。
しかし、IT企業に勤め実地で経験することにより、知識としては知っていたITに関する知識やスキルをより深く知ることができました。
この業界は進歩のスピードが早いです。かつて知っていた知識が数年後には古くなったというのはよく聞く話です。
この業界を経験して仕事に対する向き合い方も大きく変わりました。「常に学ぶ姿勢」が大事ということです。この経験を生かして今後も頑張って生きのびていこうと思います。
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